家庭用のソーラー発電システムが導入された1994年当初は、1kwあたり約200万円もする超高価な設備でしたが、現在では1kwで65万円〜67万円程度にまで価格が下がり比較的導入しやすくなりました。この工事単価は太陽光発電システム導入に関連する諸々の工事価格(特殊工事を除く)をシステムの容量で単純に割った金額ですが、これからソーラー発電を導入しようと考えている方はこの金額を目安にして覚えておくと、予算の目処を立てる際に便利かも知れません。 ただし、住宅の屋根型などの現場の要件や、システムの規模、さらに太陽電池の種類によってもこの目安は変わってきます。 たとえば屋根型で考えると、シンプルな切妻屋根と、屋根面が多く複雑な屋根掛けになりやすい寄棟屋根とでは、切妻のほうが費用は安上がりですし、複雑な寄棟になると割高になります。 システムの規模では、住宅用ソーラー発電システムの平均的な容量は3.59kwですが、これよりも小さなシステムになっていくと、工事価格をkw数で割って算出した金額は高目になるでしょう。逆に4kwぐらいだと、65万円程度になってくると思います。 メーカーごとに取扱っている太陽電池の種類も異なります。ソーラーシステムの太陽電池では多結晶型シリコン系の太陽電池がいちばん普及していますが、価格は少し高くなるけれど発電効率の高い単結晶型+アルモファス型(HIT太陽電池とも言われている)というものもあります。他にも実用化されて間もないCIS薄膜型太陽電池などもありますが、目安として掲げてある1kwあたり67万円という金額は、いちばん普及している多結晶型シリコンを採用した場合だとお考えください。 ところでソーラー発電の補助金申請ですが、2009年までは1kwあたり70万円までのシステム(特殊工事を除く)が該当していたのですが、2010年度は65万円に下がっており注意が必要です。申請の際は業者と打ち合わせのうえ、工事単価がオーバーしないように申請してください。 なお、早めに予算を把握しておきたい方は、業者を通じて概算の見積もりを依頼してみることをおすすめします。 |